建築士定期講習
建築士定期講習を受講しました。これは国によって定められた法定講習で、平成17年に起きた構造計算書偽装事件などを受け設けられた制度です。僕達のような建築士事務所に所属する建築士は、1級建築士、2級建築士、木造建築士を問わず、3年に1度この講習を受講することが義務付けられています。
僕は2011年に一級建築士の資格を取得したので、今回が2回目の講習でした。近年改定された関連法規のチェック、建築基準法や建築士法で大切な部分のおさらい、最新技術と今後の傾向、建築士としての職業倫理などを集中的にカバーします。合計5時間の講義の後は1時間の試験。内容はやはり建築基準法と建築士法が占めるウェイトが大きいのですが、バリアフリー条例やユニバーサルデザイン、既存建物の耐震補強事例、環境負荷計画などにも重点が置かれます。
講義はDVD映像形式で60〜70人ほどが同じクラスで受講します。スクリーン越しの講師は5限を通して全くテンションが変わらないので、後半へと向かうに従い教室の疲労度との明らかなギャップを感じるようになります。さらにテキストに出てくる文章の「漢字 -ひらがなバランス」が普段見慣れているものとは全く異なり、ぱっと見とても日本語とは思えないページがたくさん出てきます。試験結果は一ヶ月後。帰りがけにストレス発散も兼ねて鈴木了二氏の作品集を購入しました。
密度の高い一日でした。