横浜F邸
現在工事進行中の横浜F邸について少し。
Facebookのページには何枚か施工現場の写真をアップしていますが、横浜市の商業地域に建つ木造3階建ての2世帯住宅、親夫婦と子夫婦の4人暮らしのための家です。
もともとは住戸兼お米屋さんだった建物の建て替えの設計を依頼されました。
昨年の今頃から設計を始め、現在基礎工事が終了。
今年の12月に竣工予定です。
日本の住宅はとかく「何LDK」という数字だけで判断されがちですが、そういう型にはまった見方を外したところから設計をアプローチしました。
限られた敷地の中で、どれだけ伸びやかで奥行きをもった空間を作ることができるか。
2世帯住宅の課題であるシェアスペースとプライベートスペースの兼ね合いをどうとるのか。
という2点が大きなテーマとなっています。
同時に、ある種の普遍的な住宅プランを作り上げることを目標としました。
例えば、この間取りに親2人子供3人の5人家族が住んだとしても、やはり豊かな住宅として機能する懐の深さをデザインの中に残したいと考えました。
つまりは10年後、20年後、30年後の家族構成にも対応できる余白を持たせることです。
そして生まれたのがこのプランです。
どうでしょうか。
特に2階のプランでは、部屋のどこにいても空間がさらに奥へと続いていく印象を受けると思います。
またご自分の家族構成に合わせて使い方を想像していただくのも楽しいと思います。
そして今回のF邸では特に階段まわりの断面がダイナミックで、プランだけでは読み解けない空間的な面白さを持っています。
それについてはまた改めて書きますね。
最後に工事中の写真を2枚。
それでは。