大切なもの
AAスクール3年生の時、研究テーマの模索を目的にやった実験。
バス停に突如として現れるヘンテコな伝言板に対する人々の反応を観察しました。
基本的にはみなさんバス待ちの間に楽しんでメッセージを残されていた様子が伝わると思います。
一方で、蹴って破壊しようとする少年が現れたり、火をつけようとする人がいたりと、少々荒っぽい事態も起こりました。
そのネガティブな反応は非常に興味深く勉強になりました。
そして当然の様に次の朝には残骸がバス停からぶら下がっていました。
この実験を通して、
大切なものとそうでないものとの境界はどこにあるのか。
また、どうすれば建築を価値あるものと認識してもらえるのか。
ということが僕の中で大きなテーマとなりました。
これについては今でも意識することが多いです。
様々な角度から建築を捉えようとするのがAAスクールでの建築教育の特徴だと思います。
どの様なアプローチをするにしても「都市と建築と人」ということについて徹底的に考えさせられます。
とは言え、この日はとにかく寒かった事以外あまり記憶にありません…
同じことを日本でやったらどうなるでしょうかね。
それでは。