東京

  Posted on Oct 19, 2014 in 建築考察, MS邸, デザインについて

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あ、いいな。

工事現場では、そう思う瞬間があります。

構造材に当たる光、仮設足場や脚立の姿、舞い上がる埃。

何気なく見過ごしてしまえばそれまでですが、実は美しい瞬間がたくさん隠れています。

現場は刻々と表情を変えていくもので、今日の姿は明日にはもうありません。

そこに刹那的な魅力を感じます。

そして意図の無い造形美を発見することもあります。

 

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東京。

言葉は悪いですが醜い街だと思います。

ただ、一瞬の断片で街が美しいと思えることもあると気付きました。

それはヨーロッパや京都のような、わかりやすい美しさではなく。

ある「間」のようなもので、10歩も歩けば、1分も経てば、消えてしまうものだと感じています。

実は今年の春先に、美術家である友人の個展を見に行ったことがきっかけで、この視点を持つようになりました。

そして少し違った角度から街を見るようになりました。

 

東京で建築を設計するとはどういうことなんだろう。

ずっと考えてきました。

まだはっきりとした答えは見つかりませんが、ここに大きなヒントがある気がしています。

 

それでは。

 

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