陰影
横浜F邸、順調に進行中です。
現在は外壁工事、屋根・バルコニー防水工事、電気配線工事、衛生設備配管工事が同時に進められています。
この敷地は北側に面するだけでなく、隣地建物が境界ギリギリまで迫ってきているため、居室の採光確保が大きな課題となっていました。
その対策の一つとして、階段の吹き抜けを介し、出来る限り多くの自然光を天窓から下階に取り込む計画としています。
また、この階段まわりの吹き抜けが空間的な広がりや繋がりを演出する今回のデザインの一番の見せ所です。
現在、工務店と共に細かい意匠検討を重ねています。
現場は日々景色が変わります。
完成した建築とは違い、工事現場は荒々しい迫力を持ち、見方によってはとても美しいものです。
照明の無い室内の陰影を見ると、均質化されない建築空間の豊かさを思い出します。
暗さあっての明るさ、明るさあっての暗さ。
日本人の誰もが持つ美的感覚のような気もします。
話はがらっと変わりますが、先日、保険屋さんの中間検査の際、検査員の方が、
「この家は価値あるなあ。」
と呟いていたそうです。
その話を聞いて、なんだかとても嬉しかったです。
工事現場の様子はfacebookページに多く載せています。
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それでは。